Tsuki-chan: 久しぶりに甲斐犬を育てます

鉄砲を手にして初めて飼った猟犬は、甲斐犬のハルちゃんでした。
これまで甲斐犬、紀州犬、四国犬など、さまざまな犬種を使って猟をしてきましたが、久しぶりにまた甲斐犬を猟犬として育てています。狩猟スタイルについては、いくつか新しいアイデアもありますが、まずは犬の様子をもう少し見てから決めようと思います。
まず、猟犬の基本である「安全な犬」を目指してトレーニング中です。



自分が思う甲斐犬の長所は、その訓練性能の高さです。日本犬の中でも特に利口で、飼い主にしっかりと合わせて行動しますし、他の日本犬に比べて他犬との関係も上手く築けます。非常に飼いやすい犬種なのか、それとも自分との相性が良いのかは分かりませんが、どちらにしても扱いやすい犬だと感じています。ただし、前に出るタイプの犬種ではなく、もう少し自信(confidence)があっても良いのになと思うことがあります。どちらかと言えば警戒心が強く、子犬選びを間違えると、必要以上にシャイな犬が出ることも少なくありません。

月ちゃんは生後2週間、30日、そして70日のときに3回ほど見に行きました。もちろん母犬も見ていますし、父犬にも会いに行き、どんな犬なのかはよく分かっているつもりです。両親の系統も、20年近く前から見てきた犬たちです。これだけ頭の中にデータがあれば子犬選びは簡単だろうと思っていましたが――いやいや、やはり難しいものです。日本犬標準に基づいて20年近く犬を見てきた目は、どうしても外見を重視してしまいがちですが、今回は「性格第一」。本来、犬を飼うときに一番大切なのはここですよね。見た目の印象や感動、気持ちだけで選ぶのではなく、自分自身とライフスタイルにいちばん合った子を選ぶことが大切です。ま、自分にこれを言い聞かせている感じです。

今回はあまり尖がった子ではなく、中ぐらいの安定した子を選んだつもりです。これから基本訓練のSit 「おすわり」, down「ふせ」, stay「まて」, come「来い」からどんどん高レベルまで行きたいと思ってます。それにこたえてくれる子だと信じて。

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